公募増資による資金調達と今後の成長戦略について

日頃は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表し、お悔やみ申し上げます。また、医療従事者の方々をはじめ、感染拡大防止にご尽力されている多くの皆さまに深く敬意を表します。

公募増資の結果と御礼

新型コロナウイルスの影響を大きく受ける状況が続く中、この度、当社は国内と海外において公募増資を実施いたしました。オーバーアロットメントによる売出しに関連して行われる第三者割当増資を含め約3,000万株を発行し約430億円の資金を調達する見込みです。既存株主の方々におかれましては、今回の公募増資によって、財務体質の強化と今後の成長に向けた投資余力を確保することで将来の企業価値向上に資するものと判断いたしました。
今回の公募増資の目的をご理解いただき、投資家の皆様から沢山のお申込みをいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

当社の強みと成長戦略

当社は日本最大規模のレストランチェーンとして、日本全国に約3,000店舗を展開し、多様なブランドポートフォリオを保有しています。また、食材の調達、セントラルキッチンでの生産、店舗への配送、効率的な店舗オペレーション、ご自宅まで商品をお届けするデリバリーネットワークといった自社独自のマーチャンダイジングシステムを構築しています。これらの事業基盤はあらゆる経営環境の変化に迅速に対応ができるシステムとして、当社の大きな強みであると認識しています。
新型コロナウイルスの影響をはじめ、経済・社会情勢がめまぐるしく変化する中、現在、当社を取り巻く経営環境を次の3つのポイントで捉えています:  

  1. 外食市場の成長は今後も継続
    共働き世帯の増加、若年層を中心とした外食支出の増加、食の外部化が進むことで、長期的な成長トレンドは継続していくものと想定しています。
  2. 消費者行動が多様化
    新型コロナウイルスの影響によって消費者行動は多様化しており「デリバリーやテイクアウト・食品通販」の利用機会の増加、外食時の専門店業態へのニーズの高まり等、多くの新しい需要が生まれていると認識しています。
  3. 外食産業は淘汰の時代へ
    コロナ禍で外食企業の業績は悪化していることに加え、人件費・原材料費等の構造的なコスト上昇は恒常化すると考えています。このような環境の中で、当社は強力な経営基盤を最大限活用して淘汰の時代を生き残り、成長を目指します。

以上のような経営環境の変化に柔軟に対応し、当社は、外食・中食・内食まで視野に入れた暮らしの隅々にわたるサービスを提供する「食の総合型企業」への変革を目指します。次の3つのフェーズでその実現を計画しています。

足元の第1フェーズ(~2022年)では、コスト削減に加えて、デリバリー・テイクアウト売上の拡大、マーケットに即した業態転換や既存店舗の生産性向上で高収益体制を確立します。

第2フェーズ(2022年-2025年)では、中食・内食への対応として通販・外販や配食サービスへ本格参入いたします。当社独自の受注サイトの構築、自社工場での通販商品の製造、約3,000店への毎日配送システムと約1万人のデリバリー要員によるお客様のご自宅への直接配送が可能な事業プラットフォームを最大活用することで、中間コストを排除した価格競争力のある通販・外販商品を全面的に展開していきます。また海外出店は現地のマーケット分析に基づき、着実に出店していく計画です。

第3フェーズ(2025年~)では外食産業の淘汰が進むことが想定される中、M&Aも活用し、更なる業界シェアの拡大を目指します。  

調達資金の使途

今回の公募増資で調達した資金により、経営基盤の強化と「食の総合型企業」への変革に向けた成長に必要な領域への積極的な投資を行います。具体的な調達資金の使途は、成長投資に250億円、借入金の返済に180億円を充当することを計画しており、内訳は次の通りです:

  • 既存店の改装とブランド転換:100億円
  • IT投資:60億円
  • 自社工場への投資:30億円
  • 新規出店(国内・海外):60億円
  • 借入金の返済:180億円

持続可能な成長に向けて

この度の資金調達において、株主・投資家の皆様からは当社の経営方針と今後の成長性に対するご理解と期待をいただいたと受け止めており、期待に沿った事業経営と責任を果たしていくことが自身を含め当社の経営陣に課せられた重要な経営課題であると強く認識しています。今回の調達資金により成長への投資と財務体質を強化することでしっかりと利益を生み出し、株主還元をバランスよく実行してまいります。

当社の経営理念は『価値ある豊かさの創造~食の未来を創造し 豊かな生活と社会の発展に貢献いたします~』です。事業基盤を強化し最大活用することで、「食の総合型企業」への変革を遂げ、食のインフラとして日々の暮らしに不可欠なサービスの提供を通じて、持続可能な企業成長を目指してまいります。同時に、CO2削減等の環境への取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

株主様をはじめステークホルダーの皆様におかれましては、今後ともご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。



2021年6月11日
株式会社すかいらーくホールディングス
代表取締役会長兼社長 谷 真

 


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