コロナ後の事業環境と経営戦略

日頃は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。

11月12日に第3四半期決算を発表いたしましたので、その概要と今後の経営戦略についてご報告いたします。

第3四半期業績と業績予想の修正

2021年度第3四半期は、売上高629億円(前年比-116億円)、営業利益70億円(前年比+100億円)、累計では、売上高1,896億円(前年比-240億円)、営業利益74億円(前年比+286億円)でした。時短協力金233億円、および徹底したコスト削減・原価低減等76億円の削減を実行し、営業黒字となりました。

今年度の通期業績予想は、売上高2,600億円、営業利益210億円、当期利益100億円に修正いたします。また、配当予想は一株当たり14円といしたます。

10月の緊急事態宣言の解除以降、足元の業績は回復基調にあり、直近の既存店売上高は2019年対比80%台で推移しています。


今後の事業環境と経営戦略について

コロナ禍を経て、外食することの「意味」や「価値」は以前に増して求められるようになり、消費者の外食先の選別はますます厳しいものとなってきています。数多くの食を満たすソリューションが誕生した中で、テーブルサービスレストランは、「家庭では味わえないメニュー」「品質」「価格価値」が求められます。また、水光熱費の高騰、食材費の高騰、人件費の上昇などコストプッシュの情勢や家計圧迫による消費マインドの悪化が見込まれる事業環境にあります。

このような厳しい経営環境を乗り越え、より多くのお客様に選ばれ支持を獲得し続けるため、当社は「既存店の品質向上」を経営戦略の重要課題と位置づけて取り組みを推進し、売上・客数増を目指します。同時に、徹底したコスト削減と生産性の改善に継続して取り組み、収益力を強化してまいります。

既存店の品質向上のための取り組み

既存店の品質向上に向けては「徹底的なQSC(品質・サービス・クレンリネス)の向上」「商品・プロモーション政策」「全社・全業態でのDX推進」の3つ視点から取り組みを強化いたします。

徹底的なQSCの向上

  • フロアサービスロボット、デジタルメニューブック、セルフレジなどDXを推進し、オペレーションの効率化により、顧客サービスに注力できる環境を整備
  • 調理の習熟度向上や感じの良いサービスの浸透に向けた従業員教育を強化
  • リモデルを再開し、居心地の良い店舗空間への改修を推進


フロアサービスロボットの導入



商品・プロモーション政策

  • ガストでは、メニューのプライスポイントを下げ、低価格志向の需要の取り込み拡大を図る。同時に注文点数を上げ、客単価・粗利を確保
  • ハンバーグなどのコア商品のブラッシュアップ
  • 全業態でアルコール需要の獲得を強化。お酒に合い、ご飯のおかずにもなる小皿料理メニューを拡充
  • すかいらーくアプリの機能強化やプラチナパスポート(シニア顧客の割引)の導入など、お客様のロイヤル化を推進
  • ブランド特性に応じたツイッター/Instagram/LINE/TikTok等のSNS活用や、デジタル広告の来店計測など、デジタルプロモーションを進化


アルコールと小皿料理のラインナップを拡充

全社・全業態でのDX推進

  • 操作性を改善した新デジタルメニューブックを約2,400店に導入
  • 2022年に新POSレジを全店に導入予定。約1,000店にキャッシュレス・セルフレジも導入予定

  → お客様の利便性と従業員の生産性を向上



これらの施策を通じて、既存店3,000店舗の品質向上を実現し、外食価値を再構築することで、顧客支持の拡大と企業価値の向上を目指してまいります。

海外展開の進捗

2021年9月米国シカゴにしゃぶ葉1号店をグランドオープンしました。サービススタッフの充実とフロアサービスロボットの導入により、日本式の丁寧な接客サービスと効率的なオペレーションを両立し、地域に根差した店舗運営を目指します。マーケットの有望性を確認できれば、今後、多店舗展開、FC展開を視野に入れ、米国での事業の拡大を計画していきます。

現在64店舗を展開している台湾は、コロナ影響の収束とともに営業を再開し2019年対比100%以上に回復しています。また、マレーシアに展開中のしゃぶ葉2店舗も順調に回復すると共に3号店のオープン予定等、お客様の支持を増やしています。
 


米国しゃぶ葉1号店(シカゴ)

 

サステナビリティの推進

環境への対応など、サステナビリティの取り組みは当社の経営戦略の重要な基軸と位置づけその活動を強化しています。2021年10月にCO2排出量、及び使い捨てプラスチック使用量について削減目標を設定しました。今後、削減に向けた取り組みを強化してまいります。

  • 2022年1月より持ち帰り・宅配用のカトラリー(スプーン・フォーク)をバイオマスプラスチックから木製に順次変更。プラスチック使用量を86トン削減見込み
  • 2019年よりバイオマスストローに切り替えるとともにドリンクバーへの常設を廃止し、使い捨てストロー使用量を89%削減(2018年対比)。2022年1月よりFSC®認証の紙製ストローに順次変更し、プラスチック使用量をさらに削減

    <環境経営目標>



ステークホルダーの皆様におかれましては、今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。



2021年11月12日
株式会社すかいらーくホールディングス
代表取締役会長兼社長 谷 真