【経営方針】 持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指して、営業主導型の抜本的な構造改革を進めます

我が社を取り巻く経営環境は、少子高齢化に伴う労働力の減少や国内外の政治経済等、不透明な状況にあります。一方で、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた景気回復への期待感や右肩上がりのインバウンド需要、消費者のライフスタイルの変化による喫食機会の増加等、成長できる要素も多く存在します。

2020年以降も継続的に成長を続けていくために、当社は生産性の向上により、人件費増を上回る収益を確保する「営業主導型の構造改革」を実施します。顧客・従業員重視の経営を推進し、継続的な企業価値の向上を目指します。

店舗における顧客サービスレベルの向上

今後さらなる成長を目指すためには、生産性の向上が不可欠です。近年深刻化している人件費高騰を乗り越えるため、これまでの店舗業務のあり方を抜本的に見直し、次項に述べるデジタライゼーションの効果によりフロアサービスの約3割を効率化し、その時間を顧客サービスの向上に充当します。

  • 高度な顧客サービス提供能力を持つマネジャーがフロアで着実に業務に携わることのできる体制を整備します。
  • キッチン作業の負荷を軽減するため、購買・生産において加工度を高めた商品の開発・製造を行います。
  • マネジャーがスタッフの教育・指導に十分に関わることにより、スタッフの早期戦力化を図り、店舗におけるサービス全体の水準を向上させます。
  • 営業時間を最適化し、店舗の運営効率を高めます。
     

デジタライゼーションの強化

オペレーション改革による生産性向上のための重要な施策として、ITデジタル投資をさらに強化します。2019年に実験を開始した「デジタルメニューブック」の導入を進め、上半期には全店配備が完了します。デジタルプロモーションに関しては新しいテクノロジーをより一層積極的に導入し、お客様とのタッチポイントを強化し、お客様のライフスタイルに寄り添うためのシステムの開発を継続的に行います。また、人件費増に対応するため、店舗オペレーションやバックオフィス業務のデジタライゼーションによる効率化を図り、従業員の作業負荷を低減するとともに、店舗生産性を改善し、店舗運営力の向上を図ります。

  • デジタルメニューブックを2020年第1四半期から順次導入し、お客様の利便性向上と店舗作業の生産性向上を図ります。また、すかいらーくアプリのユーザビリティの向上と機能強化により、よりパーソナライズされたお客様へのサービス強化を図り、プロモーション活動の徹底的な効率化を推進します。
  • 従業員のデジタルデバイス利活用を促進し、コミュニケーションの円滑化と生産性のさらなる向上に努めます。
  • バックオフィス業務の負荷を低減するため、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の導入を拡大・推進します。
     

安定的な売上拡大のための客数増を実現

ライフスタイルの変化に伴い、テーブルサービスレストランの利用目的も多様化しています。お客様のニーズを的確に捉え、メニューを強化してまいります。生産性の向上により生み出された時間をより多くの顧客に充てる仕組みを作ることにより、客数増を実現します。

  • 多店舗を擁するチェーンストアとしての高効率のプロモーションシステムを再構築いたします。
  • 全国ナショナルチェーンのガストでは、地方の料理や食材を使用したフェアを推進してお客様の来店頻度を高めます。
  • 全業態でアルコールの強化を行います。料理の併売率を上げることにより、単品価格を上げることなく客単価の向上を達成します。
  • お客様の健康向上に資するメニューや低アレルゲンメニューの充実を図ります。
  • 宅配サービス「ラークル」では、配達員効率システムおよび自社内多業態合同宅配システムを稼働させます。今後も市場の拡大が見込まれる宅配とテイクアウトの事業を強化します。
     

既存店強化と新店出店により売上成長を追求

当社は日本国内におけるマーケットに対応した出店可能業態を数多く有しており、2020年も計画的に出店します。刻々と変化するマーケットの商圏特性を踏まえ、早期に投資回収ができる立地を厳選します。

  • 2020年は約80店を出店し、業績の向上に寄与します。
  • ブランドポートフォリオ・ストアポートフォリオを明確にし、お客様のニーズに応じた業態を出店します。
  • 安全性向上およびお客様の快適性向上のため店舗の改修を重点的に行います。
  • ピーク時客数増に伴う売上利益の拡大のため、店舗レイアウトの最適化を行います。
     

SDGsの目標を実現するため、レストランとしての使命を果たします

当社の事業活動が「持続可能な開発目標(SDGs)」と深い関わりがあることを認識し、国連が定めるグローバル目標に即した施策を実行します。調達・生産から店舗運営まで、当社の商品・サービス・企業活動を通じて、社会の発展と地球環境保全に貢献してまいります。

  • 石油由来の従来型プラスチック製品の削減を推進します。
  • 調達・生産・料理提供の各過程おける食品ロスを削減します。
  • 生産・物流において排出されるCO2を削減します。
  • ダイバーシティを推進し、すべての従業員にとって働きがいのある職場環境を整備します。
  • 従来進めてきた空調設備や厨房設備の省エネ化を加速します。
  • 職場環境を改善し、従業員の健康保持・増進およびパフォーマンス向上等に取り組みます。
     

すべてはお客様の笑顔のために

私たちの経営理念は『価値ある豊かさの創造』です。「ひとりでも多くのお客様に 安くておいしい料理を 気持ちのよいサービスで 清潔な店舗で味わっていただく」という私たちが果たすべき役割(ミッション)を実現し、お客様の生活がより豊かになり、より快適に過ごしていただけるような店舗づくりを目指してまいります。



2019年12月吉日
株式会社すかいらーくホールディングス 
代表取締役会長兼社長 谷 真